涙してしまったお見舞い

今日は、知り合いの方のお見舞いに行きました。
癌で、入院して1ヶ月になる５０代の女性です。
癌ということは本人には知らせてないと聴いています。
でも、最近は、自分から「癌なんでしょう？」って聞いてくることがあるといっていました。
ご主人と二人きりでお子さんはいません。
いつも、二人で一緒の姿をみて、こういう結婚も悪くないな。羨ましいななんて思っていました。
足が重くなってしまって、お見舞いにあまりいけず、入院してからは２度目のお見舞いでした。
久しぶりに会ってみると、やつれてちょっと話がかみ合わなくなっていてびっくりしました。
私のことも誰だかよくわかっていないようでした。
でも、ご主人が一服しに行ったときに私に、「お父さんに、いい人を見つけてあげて。いいお嫁さんを見つけてあげて。」って言うんです。
「何でそんなこというの？」って聞いたら、「私はもう死ぬから。お願い。」って言われました。
私は、何も言えなくなってしまいました。
死が近づくと人は悟ると聴いたことがあります。
きっと、そうなんでしょうね。
また、足が重くなりそうですが、できるだけお見舞いに行きたいと思いました。